私が所属する鉄構事業課は、2012年9月に組織替えにより新設された部署です。鉄構とは鉄骨構造の略で、鉄骨材料を専門に扱っています。従来は、建築と土木で分かれていた部署が、鉄骨材料については共通して扱うようになりました。わたしはその中で、製品の管理と建築現場の監理という二つの仕事を担当しています。

製品管理は、当社から協力会社に発注している製品の図面作成について、作成にあたっての打ち合わせと工期の流れを確認します。一方、建築現場監理では、製品を設置するために、クレーンの配置、作業内容および順序の確認を行います。

私は入社から2年ほどは橋梁など公共土木を担当した後に、現在の部署に異動してきました。学生時代の専攻が建築であったことから、建築についてはある程度の知識と理解がありました。しかしながら、現在の業務については、鉄の溶接方法などまったく未知の知識を要求されることから日々、新しい発見や覚えることがあり、勉強の毎日です。一方、現場管理では、自分が計画した通りにプロジェクトが進んで設備が完成した時が一番のやりがい。プロジェクトは1日で終わるものから、1カ月以上かかるものまでまちまちですが、経験を積むごとに工程の流れが分かってきて、ここを工夫すればより作業がスムーズに進むのではと、新たなアイデアを思いつく瞬間におもしろさを感じます。以前、ある現場で、当初の予定より2ヶ月もの工期短縮を要求されたことがありました。ですが、周りの方々から色々とアドバイスをいただいて、自分でもどうにか可能性を見出すよう試行錯誤した結果、何とか要求に応えられることに…その時の達成感は本当に格別でしたし、自分が一回り大きく成長できたと感じています。でも、まだまだこれからですよ!

今後は、現在の二つの仕事に加えて、営業的アプローチも担う予定です。ですから、三つの仕事をどのようにうまく回していくかが課題ですね。そして、いずれは一級建築士の資格を取って、自分の力で大きな施設の設計を担当したいと思います。